SNOOKER

 

まず始めに、スヌーカーとはどんなゲームかを説明したいと思います。

SNOOKERの「SNOOK」とは、相手にあかんべぇをすると言う意味なんです。

相手に嫌がらせをするという感じですね。

ビリヤードでも「セーフティ」というテクニックがありますが、
「セーフティ」とは、的球を隠してファールを誘うテクニックを言います。

スヌーカーはビリヤードよりもセーフティが遥かに重要になるのです。

それはなぜか?

ビリヤードに比べてポケットに入れることが極端に難しいんです。

その理由とはポケットの形状と台の広さの違いにあります。

では、ビリヤードとスヌーカーの違いを比べてみましょう
ビリヤードのポケット


まず、ビリヤードのポケットは、約球二個分のスペースがあります。
そして、角と言われる受けの部分が存在するのです。
その角が角ばり、受けの部分が直線になっており、ポケットの中に導いてくれる役目をしています。
よって、多少ズレてもその受けの恩恵により、ポケットに入ってくれるわけです。

スヌーカーのポケット


スヌーカーのポケットは球二個分もなく、約1.5個分くらいのスペースしかありません。
しかも受けはほとんど存在しないと言っても過言ではないんです。
角が存在せず、ポケットの受けは丸みを帯びていますので、球が進入してきた際に少しでもズレがあると、はじき出してしまうことになります。
特に壁際の球を入れることは、世界のトッププロでさえ困難を極めます。

コーナーポケット
実際のコーナーポケット

 

台の大きさの比較

台の大きさの比較をしてみましょう。
上がスヌーカー、下がビリヤードの台です。

まず、ビリヤードの台の大きさは規格で
2540×1270×780〜790(mm)です。

続いてスヌーカーの台の大きさは
3569×1778×851〜876(mm)になります。

スヌーカーの面積はビリヤードの約2倍になります。

左の相対図を見て頂いてもわかるように、その大きさの差は歴然ですよね?
このように並べてみるだけでは、そんなに違いを感じないかもしれませんが、実際に見てみると異常に広く、遠く感じます。

しかも、フットスポットに向かってナップといわれる芝目がついており、転がる球はフットスポットに引き寄せられるように転がることになります。

この広さに、上のポケットの形状の違い。
そして、実は球の大きさもスヌーカーの球はビリヤードの球よりも小さいんです。

ビリヤードを1とすると
ビリヤード1:スヌーカー0.9くらいになります。
それがより遠くに感じる要因でもあります。

 

スヌーカー台

上の相対図ではわかりにくいと思われるので、実際の写真を。
写真に写ってるのは、いなけん氏。決して異常に小さいわけではありませぬ(笑)

 

 

 

上の比較を見ていただければお分かりになるように、入れが本当に難しいんです。

ビリヤードの感覚で「これは入る」と確信してても、弾かれてしまうことが多々あります。

世界のトッププロの試合でさえ、長距離の入れ(以下ロングポット)には客席から拍手が起こります。

このように入れが極端に難しいからこそ、セーフティが重要にってくるわけですね。

近年のスヌーカーのトッププロはありえない程入れますが・・

それでもやはり、セーフティはゲームの要になる重要な要因になるのです。

 

次ページでは、そんなスヌーカーのルールやセオリーについてお教えします。

 

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